キャッシュレス決済のメリット・デメリットとは?賢い選び方を分かりやすく解説!

- キャッシュレス基礎知識
2020/11/30
- キャッシュレス決済は、貨幣・硬貨を使用しないで支払う決済方法のこと
- 現金管理の手間が減る、ポイント還元を受けられるなどのメリットがある一方で、使えるお店が限られるなどのデメリットもある
- 種類が豊富なので、自分の生活様式に合わせて吟味すると良い
政府がキャッシュレス決済の普及を政策目標のひとつとして掲げるなど、キャッシュレス社会実現への動きが本格的になってきました。
今回はキャッシュレス決済のメリットや、キャッシュレス決済手段の選び方を紹介します。
目次
キャッシュレス決済とは

キャッシュレス決済とは、貨幣・硬貨を使用しないで支払う決済方法のことです。
クレジットカード、プリペイドカード、デビットカード、各種電子マネーなどのほか、キャリア決済やギフトカード、口座振替、銀行振込、個人間送金などもキャッシュレス決済に分類されます。
キャッシュレス決済6つのメリット
キャッシュレス決済には、どのようなメリットがあるのでしょうか。
メリット1:現金管理の手間やリスクが減る
キャッシュレス決済を利用すると、現金管理にかかる手間やリスクを省くことができます。
キャッシュレス決済は、カードやスマートフォンで支払いができるようになるので、現金を持ち歩く必要がありません。荷物が減るだけでなく、盗難や紛失のリスクが低減されるので、お出かけするときに安心です。
また、現金を引き出すために金融機関の窓口やATMに並ぶ手間もなくなります。移動時間や待ち時間が解消されるうえに、手数料を支払わずに済む点もメリットのひとつです。
メリット2:ポイントがたまるのでおトクに買い物ができる
キャッシュレス決済サービスのなかには、利用金額に応じたポイント還元やキャッシュバックがあるものも存在します。たとえばクレジットカードの還元率は一般的に0.5%~1%程度です。獲得したポイントは買い物などに使えるのでとてもおトクです。ポイントを積極的に集めて、節約に励む人も少なくありません。
メリット3:スムーズな会計、代引き手数料は不要
キャッシュレス決済には、支払いを円滑にしてくれるメリットもあります。
カードを渡したり、スマートフォンをお店の端末にかざしたりするだけで、支払いが完了するので、スピーディーに会計を済ませることができます。小銭の計算でモタつく、手持ちの現金が足りないことに気づくなどの煩わしさを感じることはありません。
オンラインショッピングでもキャッシュレス決済を利用すれば、現金を用意する手間がなくなる他、代引き手数料のような料金が発生することもありません。
メリット4:収入と支出を可視化しやすい
キャッシュレス決済では、一般的に決済履歴がデータとして記録されます。
家計簿アプリなどに集約すれば、収入と支出を可視化できるので、家計管理に役立てることができるでしょう。家計簿に手書きで記帳するよりも時間の節約になります。
メリット5:割り勘しやすい
友人との会食時に、現金で割り勘をしようとすると、両替が発生したり、計算が煩雑になったりして手間が多いです。
しかし、銀行口座への振り込みや、キャッシュレス決済サービスの個人間送金機能を使えば両替の手間が省け、お金のやり取りがスムーズになります。なかには代金の計算ができる「割り勘機能」があるキャッシュレス決済サービスもあるのでぜひ活用したいですね。
メリット6:衛生面のリスクが少ない
キャッシュレス決済は、不特定多数の人が触れる硬貨や紙幣のやり取りがないため衛生上の懸念を低減できる可能性があります。
キャッシュレス決済のなかでも、スマートフォンをかざすだけで支払いができる非接触型決済は現金にもカードにも触れることがないのでより安全・安心です。
また、キャッシュレス決済と親和性の高いセルフレジやオンラインショッピング、デリバリーサービスを利用することによって、人との接触回数を下げることも感染症予防として効果的です。
キャッシュレス決済のデメリット
一方で、キャッシュレス決済には次のようなデメリットも存在します。
種類が多くそれぞれのサービスの特徴が分かりにくい
自分に適したキャッシュレス決済サービスが分からず、使いはじめられない人が多くいるはずです。
一口にキャッシュレス決済と言っても、そのサービスの種類は多岐にわたりますが実は、支払いのタイミングによってキャッシュレス決済は大きく3種類に分類することができます。
次のページではキャッシュレスの種類について分かりやすくまとめているので、ぴったりなキャッシュレス決済を見つけることからはじめてみましょう。
使えるお店が限られる
キャッシュレス決済にはさまざまな種類がありますが、現金と異なり、その支払い方法に対応していないお店では利用できません。
そのため、事前に目的のキャッシュレス決済手段が利用できるか確認したり、現金も含めた複数の決済手段を用意したりする必要があります。
端末の故障や電池切れで利用できなくなる可能性がある
キャッシュレス決済は、デジタル化されたデータのやり取りによって成立します。つまり、支払い側・受け取り側のそれぞれの機器と、両者間を結ぶ通信手段が正常に作動していないと利用できません。そのため、機器の故障や通信障害、電池切れや停電などの緊急事態に弱いというデメリットがあります。
なかでもスマートフォンの電池切れは、発生する頻度が比較的高いトラブルなので注意しましょう。
事業者がキャッシュレス決済を導入するメリット

前述したメリット・デメリットは、基本的に消費者がキャッシュレス決済を利用するときのものです。一方で、事業者がキャッシュレス決済を導入するメリットもあります。
事業者がキャッシュレス決済を導入することで得られるメリットは次のとおりです。
- レジ業務の効率化
- インバウンド客や現金を持たない客への販売機会確保
- 釣り銭用意、盗難対策など、現金管理の手間の削減
集客力のアップやコスト削減などが実現できるので、店舗やサービスの特性にもよりますが、導入を検討する価値はあるでしょう。
どのキャッシュレス決済を使えばいい?
種類が豊富なキャッシュレス決済。結局どれを使えばいいのか悩んでしまう方もいるかもしれません。
いくつかの視点で、オススメのキャッシュレス決済を紹介するので参考にしてみてください。
幅広く利用できるクレジットカード
クレジットカードは、多くの人にオススメできるキャッシュレス決済手段です。クレジットカードは日本のキャッシュレス決済手段のなかで最も利用されていて、キャッシュレス支払い額の多くを占めています。
利用できる場面も、普段の買い物からオンラインショッピング、公共料金の支払いまで幅広く、汎用的な使い方ができるでしょう。
支出を管理しやすいプリペイドカード・デビットカード
プリペイドカードやデビットカードは、キャッシュレス決済に慣れていない方や、未成年の方にオススメです。
プリペイドカードは事前にチャージした金額までしか利用できず、デビットカードは紐付けられた銀行口座に入金されている金額までしか利用できないため、お金の使いすぎを防ぐことができます。また、支払った金額がすぐに残高に反映されるので、支出の管理もしやすいです。クレジットカードとは異なり、基本的には審査も不要なので、利用のハードルが低くなっています。
日常生活で使いやすい電子マネー
電子マネーは多くの人にオススメできる決済手段のひとつです。支払いにかかる時間が短く、スマートフォンと連携させて使いやすいことから、より日常生活に近い場面で活躍してくれます。
電子マネーは種類が豊富にあり、サービスごとに利用できる場所や対応するカード・端末などが異なります。自身のライフスタイルに合う電子マネーを選ぶといいでしょう。
電子マネーの種類については、次のページでまとめています。
キャッシュレス決済をはじめよう
キャッシュレス決済の概要からメリット、選び方まで、幅広く紹介してきました。
キャッシュレス決済には数多くの種類があります。自身に合った決済手段を見つけて、快適なキャッシュレス生活を送りましょう。