Apple Payは海外でも利用できる?使える国や地域、国際ブランド、支払い方法について解説

- Apple Pay
2021-03-31
- Apple Payは海外でも利用できる
- 日本で発行されたカードでも特定の国際ブランドが付帯していれば、Apple Payに設定して海外での支払いに使える
- Apple Payでの支払い方法は国内と同じ
目次
Apple Payはさまざまな電子マネーに対応していて、お店の端末にかざすだけで支払いができるので便利です。簡単さや安全性の面から、海外でも同様にApple Payで支払いができたら非常に嬉しいですが、Apple Payは海外でもそのまま利用できるのでしょうか?
今回は、日本で発行されたカードをApple Payに設定して海外で利用できるのか、その条件や支払い方法について解説していきます。
Apple Payとは
Apple Payは、iPhoneやApple Watchなどで利用できる決済サービスです。デバイスに標準搭載の「Wallet」アプリに、クレジットカードやプリペイドカード、デビットカードを設定することで、カードを持ち歩かなくても、iPhoneやApple Watchのみで支払いができるようになります。
Apple Payは海外でも利用できる
結論から述べると、Apple Payは海外でも利用可能です。
ただし、日本で発行されたカードのうちDiners ClubまたはVisaブランドのカードをApple Payに設定した場合は、海外で利用できません。(2021年1月時点)
また、日本ではQUICPay(クイックペイ)™ やiD、SuicaやPASMOをApple Payに設定して支払いに使えますが、海外ではこれらの電子マネーは利用できないので注意が必要です。
海外旅行にオススメ

Apple Payには、個人情報や支払い情報を保護するための複数の仕組みがあります。iPhoneなどのデバイス本体にパスコード認証や生体認証が用意されているだけでなく、クレジットカード番号をサーバやデバイスに保管せず、支払い時にカード番号がお店へ共有されることもないので、セキュリティーがしっかりしています。
海外旅行でクレジットカードを使うとなると、スキミングの被害など、安全性を懸念してしまいますが、Apple Payであれば物理的なカードを渡さないので安全です。また、クレジットカードと同様に、小銭やお釣りの心配をしなくて済むことも利点といえるでしょう。
海外でApple Payを使うには

Apple Payはクレジットカードやデビットカードを電子マネーのようにかざして決済できる「コンタクトレス決済(非接触型決済)」が普及している国や地域であれば、すべての国で利用できます。しかし、前述したとおり、日本で発行されたカードのうちDiners ClubまたはVisa ブランドのカードをApple Payに設定した場合は海外で利用できません。
カードの国際ブランドなど、利用にあたって確認するべきポイントがいくつかありますのでそれぞれ見ていきましょう。
カードの国際ブランドを確認する
最初に確認するべきは、Apple Payに設定するカードの国際ブランドです。
日本で発行されたカードのうち、海外でApple Payを利用できる国際ブランドは次の3つとなっています。
- American Express(アメリカン・エキスプレス)
- JCB(ジェーシービー)
- MasterCard(マスターカード)
「Wallet」アプリで規格を確認する
Apple Payで利用できるコンタクトレス決済は、お店側の決済端末に使われている規格が日本と海外で違います。
コンタクトレス決済の規格としては、グローバルな規格として「NFC Type A/B」と呼ばれるものが採用されていますが、日本国内では独自で普及した「Type F (FeliCa)」が主流となっています。
海外でカード決済というと、クレジットカードやデビットカードを電子マネーのようにかざして決済するコンタクトレス決済がアメリカ、EU、オーストラリア、香港、シンガポール、オーストラリアなど広く普及しはじめています。これらのサービスは「Type A/B」の規格を採用しています。
日本で発行されているAmerican Expres 、JCB 、MasterCard、のブランドがついたカードをApple Payに設定すると、「Type F」規格のQUICPayやiDに加えて、自動的に「Type A/B」にも対応します。なのでこれらの国際ブランドのカードをApple Payに設定すれば、海外でも利用できます。
両方の規格が利用できるかどうかは、次の手順で確認できます。
1. 「Wallet」アプリを開く
2. 設定してあるカード一覧のなかから、確認したいカードを選ぶ
3. 右上の詳細アイコンをタップする
4. 「デバイスアカウント番号」の欄に、ふたつ番号が並んでいることを確認する。ひとつめはカードの国際ブランドの名前、ふたつめは「QUICPay」または「iD」。
最後のステップで、カードの国際ブランドの名前が表示されていれば、そのカードは海外でもApple Payとして利用できます。
なお、カード自体がコンタクトレス決済に対応していなかったとしても、Apple Payに設定すれば、コンタクトレス決済ができるようになります。
海外でのApple Payの支払い方法
Apple Payは国内でQUICPayやiDを利用するときと同様の方法で、海外のお店でも利用することができます。支払い時には次のステップを踏みましょう。
1. レジや店頭にNFC決済マークかApple Payのロゴがあることを確認する
2. クレジットカードで支払うことを伝える
3. Face ID / Touch ID解除後に、お店の端末にiPhoneなどをかざす
日本国内ではQUICPayなど、支払いに利用する電子マネーの種類を伝える必要がありました。しかし、海外でのキャッシュレス決済は基本的にクレジットカードのコンタクトレス決済として認識されるので、支払い手段の説明としては「クレジットカードで」と伝えるのみで十分です。
- ※Apple、Apple Pay、Apple Watch、Face ID、iPhone、Touch IDは、米国および他の国々で登録されたApple Inc.の商標です。
- ※iPhoneの商標は、アイホン株式会社のライセンスにもとづき使用されています。
- ※Apple Payを利用するにはiOS 12.5.2以降が必要です。
- Apple Payに対応しているデバイスについてはこちら
- ※Diners Clubは、ダイナース・クラブ・インターナショナル・リミテッドの登録商標です。
- ※Visaは、ビザ・インタ―ナショナル・サ―ビス・アソシエイションの登録商標です。
- ※iDは、株式会社NTTドコモの商標です。
- ※Suicaは、東日本旅客鉄道株式会社の登録商標です。
- ※PASMOは、株式会社パスモの登録商標です。
- ※American Expressは、アメリカン エキスプレス マーケッティング アンド デベロプメント コーポレーションの登録商標です。
- ※MasterCardは、Mastercard International. Incorporatedの登録商標です。
- ※FeliCaは、ソニー株式会社が開発した非接触ICカードの技術方式で、ソニー株式会社の登録商標です。
- ※各種計数は、2021年3月18日時点で各事業者のホームページで公表されている情報をもとに掲載しています。