電子マネーとは?定義や特徴、代表的な電子マネーを紹介!

電子マネーとは?定義や特徴、代表的な電子マネーを紹介!
  • キャッシュレス基礎知識

2020/11/30

この記事によってわかること
  • 電子マネーは現金の代わりとしてお店やオンラインでの支払いに使える
  • 電子マネーには「決済の速さ」「スマートフォンとの相性の良さ」「ポイント還元」「利用ハードルの低さ」といった特徴がある
  • 7種の電子マネーの特徴

キャッシュレスにおける支払い手段のひとつとして注目を集める電子マネー。現金なしでスムーズな買い物ができ、スマートフォンと連携できるほか、ポイント還元が受けられるなど、便利でおトクな支払い手段です。

しかし、電子マネーは種類が多く、サービスごとに特徴も異なるため、どれを利用するかを悩む人もいるのではないでしょうか。

今回は、電子マネーの概要や特徴、メリット・デメリットを整理して紹介します

電子マネーとは

電子マネーとは

電子マネーとは、一言で表すと「電子化されたお金」のことで、現金の代わりとしてお店やオンラインでの支払いに使えます。

近年、急速に普及が進んでいる支払い方法

支払いの速さやそのほかの利便性、さらに国を上げてのキャッシュレス推奨の動きなどもあり、広く浸透してきています。

最近では新型コロナウイルスの影響で、衛生的な理由からキャッシュレス決済の利用者が増えています。株式会社ジェーシービーが2020年8月に発表した調査によると、「コロナ禍のくらしで、これまで現金で支払っていたお店でもキャッシュレス決済を利用するようになった」と回答した人は、キャッシュレス決済利用者の66%にのぼりました。

(出典:キャッシュレス決済に関する調査~コロナ禍におけるキャッシュレス決済事情~

利用者の増加に伴い、電子マネーに対応するお店も増えていくことが予想されるため、電子マネーの普及はますます進んでいくでしょう。

電子マネーの特徴

電子マネーの最大の特徴は、電子データの通信によって支払いをする点です。お店での支払い方法は主に、非接触型決済かコード決済の2種類に分かれます

非接触型決済では、電子マネーを設定したスマートフォンやカードをお店の端末にかざして支払います。コード決済では、QRコードやバーコードの提示・読み取りをして支払いを完了します。

特徴1:決済の速さ

決済スピードの速さも、電子マネーの特徴のひとつです

前述したように、電子マネーの支払い方法は非接触型決済またはコード決済がありますが、なかでもお店の端末にスマートフォンやカードをかざすだけで支払いが完了する非接触型決済は決済のスピードが特に速いです。

2019年8月末に株式会社ジェーシービーが発表した決済速度に関する実証実験結果では、決済にかかる平均時間として、次のような結果が報告されています。

非接触型(QUICPay):8秒
クレジットカード(サインレス):12秒
QRコード:17秒
現金:28秒

非接触型決済は4つの支払い手段のなかで最速でした。コード決済についても、現金より10秒以上速いという結果が出ています

(出典:決済速度に関する実証実験結果

特徴2:スマートフォンとの連携

スマートフォンとの相性の良さも挙げられます。

多くの電子マネーは、iPhoneなどのApple製品で利用できるApple Payや Android™ 端末で利用できる Google Pay™ 、そのほかのモバイルアプリなどいずれかの方法でスマートフォンに設定できます。

これらを活用すれば、支払いやチャージがスマートフォンで可能となるので、より利便性が向上します。

特徴3:ポイント還元

ポイント還元やキャッシュバックが受けられる電子マネーもあります。たまったポイントは支払いなどに利用することができます。

一部の電子マネーではキャンペーンでポイント還元率が高くなることもあるので、上手に利用すればいつもよりおトクにお買い物ができます。

特徴4:利用ハードルの低さ

最後は、利用をはじめるときのハードルの低さです。

サービスごとに規約が異なるので一概にはいえませんが、審査や年会費が不要なことも多く、18歳未満でも利用可能なサービスもあります。一部の電子マネーでは、手数料なしではじめられます。

電子マネーの支払い方式

電子マネーは、支払いのタイミングによって、プリペイド(前払い型)、ポストペイ(後払い型)、デビット(即時払い型)の3タイプに分かれます

プリペイド(前払い型)

プリペイド方式は、アプリやICカードへチャージをして、チャージ金額の範囲内で買い物ができます。チャージには上限額が設定されていることが多く、2万円~5万円程度の範囲内であることが一般的です。

ポストペイ(後払い型)

ポストペイ方式は、利用金額を後払いとする電子マネーです。電子マネーで利用した分の金額が、紐づけているクレジットカードの利用額と一緒に請求されるので、支払い前にチャージをして残高を確保する必要はありません。

デビット(即時払い型)

デビット方式では、電子マネーに紐づけたデビットカードに設定されている銀行口座から、支払いと同時に利用金額分だけ引き落とされます。銀行口座の残高内で利用できることが特徴で、支払いと引き落としのタイミングが同時であるためお金の管理もしやすいです。

電子マネー7種を紹介

電子マネー7種を紹介

電子マネーの概要を確認したところで、具体的にどのような電子マネーがあるのかを見ていきましょう。

モバイル端末における電子マネーをより快適により多くの人に利用してもらうことを目的とした電子マネー推進検討会を構成する非接触型決済事業者6社と、近年急速にシェアを伸ばすコード決済事業者1社の計7社の電子マネーを紹介します。

QUICPay™(クイックペイ)

QUICPay(クイックペイ)

QUICPayは、コンビニエンスストアやレストラン、タクシーやレジャーなど、全国205万ヵ所以上(2022年9月末時点)の場所で利用できます。チャージ不要のポストペイ方式の電子マネーとして知られていますが、プリペイドカードやデビットカードと紐づけることで、前払い、即時払いも対応できます。Apple Payや Google Pay で利用できる電子マネーのひとつです。

iD(アイディー)

iDが使える場所は、コンビニエンスストアやレストラン、旅先での買い物やタクシーの料金などで、日本全国約124.8万台(2020年12月現在)となっています。QUICPayと同じく、後払い、前払い、即時払いに対応しています。

Suica(スイカ)

Suicaは、鉄道の乗車だけでなく、バスやタクシーなどの交通機関、小売店や自販機などでの買い物にも利用できます。Suicaと同様に鉄道の乗車に利用できる電子マネーには、PASMOなどがあり、これらをまとめて交通系の電子マネーと呼ぶこともあります。

nanaco(ナナコ)

nanacoは、事前にチャージをして使う電子マネーで、お買い物のたびに「nanacoポイント」がたまります。全国のセブン&アイグループ各店のほか、nanacoマークのある飲食店や小売店などでも利用可能です。nanacoが使える店舗数は約73.9万店です。(2020年12月末時点)

楽天Edy(ラクテンエディー)

楽天Edyは、前払い型の電子マネーです。楽天市場や全国のコンビニエンスストアなど、全国80万ヵ所以上(2020年10月1日時点)の加盟店で利用できます。簡単な設定をすれば楽天ポイントをためることが可能です。

WAON(ワオン)

WAONは、イオンが提供する電子マネーで、全国約79.7万ヵ所で利用可能です。(2021年2月現在)WAONのお買物などでたまるポイントを「WAONポイント」といい、たまったポイントは電子マネーのWAONに交換して買い物に使えます。

nanaco、楽天Edy 、WAONなどは流通系の電子マネーと総称されることもあります。これらの電子マネーは小売や流通に関連した企業によるものであることが特徴で、特定のお店でポイント還元率が高くなるなど、上手に利用するとおトクに買い物ができるようになります。

PayPay(ペイペイ)

PayPayは、QRコードやバーコードの提示・読み取りで支払う決済サービスです。コードの提示や読み取りにはスマートフォンのアプリを使います。支払いのほか、知り合いに残高を送る機能などもあります。

電子マネーでキャッシュレスならQUICPay

QUICPayならサインはもちろん、バーコードの提示や読み取りも必要ないので、お支払いがよりスピーディーになります。また、前払い・後払い・即時払いのすべてに対応しているので、ライフスタイルにあった支払い方式を選べるのも魅力のひとつです。

対象のカードとスマートフォンがあれば、QUICPayの設定時間は約2分。次のご利用ガイドを参考にして、QUICPayをはじめてみましょう。

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下のご利用ガイドから、
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  • iDは、株式会社NTTドコモの商標です。
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  • PASMOは、株式会社パスモの登録商標です。
  • nanacoは、株式会社セブン・カードサービスの登録商標です。
  • 楽天Edyは、楽天Edy株式会社の商標または登録商標です。
  • WAONは、イオン株式会社の商標または登録商標です。
  • PayPayは、ヤフー株式会社の登録商標です。
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