電子マネーとクレジットカードの違いは?オススメの使い分けや紐付け方も解説

電子マネーとクレジットカードの違いは?オススメの使い分けや紐付け方も解説
  • キャッシュレス基礎知識

2020/11/30

この記事によってわかること
  • 電子マネーは、「デジタル化された貨幣」のことで、現金と同じようにお店やオンラインでの支払いに使うことができる
  • クレジットカードは、商品やサービスを購入するときに後払いができるカード
  • 電子マネーとクレジットカードを紐づけて、利用シーンによって使い分けるとより便利

キャッシュレス化が進み、クレジットカードだけでなく、電子マネーを使った支払いも身近になってきました。電子マネーは、利用できるお店が増えていることもあり、近年急速に普及しています。

電子マネーとクレジットカードは、どちらも支払いを便利にしてくれますが、違いが分からない人や、使い分けに悩む人もいるかもしれません。

今回は、電子マネーとクレジットカードの違いや、オススメの使い分け方を紹介します

電子マネーとクレジットカードの特徴

電子マネーとクレジットカードの特徴

キャッシュレスの支払い手段として、よく利用される電子マネーとクレジットカード。まずは、それぞれの特徴について説明します。

電子マネーの特徴

電子マネーとは、その名の通り「デジタル化された貨幣」のことです。デジタル化されたお金を、電子的なデータのやり取りで支払いをする点が一番の特徴です。電子マネーは現金と同じように、お店やオンラインでの支払いに使うことができます。

スマートフォンとの相性が抜群

電子マネーには主に、ICチップを使う非接触型決済、QRコードやバーコードを使うコード決済などがあり、スマートフォンやカードを使って支払いをします。

特にスマートフォンで電子マネーを利用すると、多くのメリットがあります

たとえばiPhoneのApple Payや Android™ 端末の Google Pay は、複数のカードや電子マネーを設定することができます。お財布の持ち歩きが不要になり、カードを紛失してしまう心配もなくなるので、便利で安心です。

また、Apple Payや Google Pay に設定した電子マネーは、お店の決済端末にスマートフォンをかざすだけで支払いができるようになるので、現金やカードに触れることなく、安全・安心・スピーディーに支払えます。

支払いのタイミングは3タイプ

実際にお金を支払うタイミングは、次の3タイプがあります。

  • プリペイド(前払い型)
  • ポストペイ(後払い型)
  • デビット(即時払い型)

事前にお金をチャージするプリペイド(前払い型)、クレジットカードと紐付けて後から支払うポストペイ(後払い型)、デビットカードと紐付けて銀行口座から支払うデビット(即時払い型)の3タイプです。

クレジットカードの特徴

クレジットカードとは、商品やサービスを購入するときに後払いができるカードのことです。店頭での利用の他、インターネットショッピングや公共料金、税金の支払いなど幅広いシーンで利用することができ、手持ちの現金がなくても買い物ができます。

クレジットカードの仕組み

クレジットカードを利用した支払いは、次のような仕組みになっています。

1)クレジットカードを利用してお店でお買い物をする
2)クレジットカードの利用者に、クレジットカード会社から利用代金の請求書が届く
3)クレジットカード会社から、クレジットカードを利用した金額がお店に支払われる

代金は後でクレジットカード会社から請求されるため、現金の持ち合わせなしで買い物ができる支払い方法です

クレジットカードは2つの基準で分類できる

クレジットカードは、「国際カードブランド」と「カード発行会社」の2つの基準で分類することができます。

国際カードブランドとは、クレジットカード決済のシステムを提供している会社です。クレジットカードを使う場合は、必ず国際カードブランドのシステムを利用することになります。国際カードブランドとして長く認知されているのはVisa、Mastercard®、American Express®、Diners Club、JCBの5つで、「5大国際ブランド」といわれています。

一方、カード発行会社とは、クレジットカードの発行業務を担う会社です。入会審査などの会員管理から、ポイントの付与や保険の付帯などのサービス提供なども担当します。カード発行会社はいくつかの種類に分かれており、代表例としては、メガバンクや地方銀行などの銀行系、長く販売信用を営んできた信販系、百貨店やスーパーなどの流通系があります。

電子マネーとクレジットカードの違い

電子マネーとクレジットカードの違いは、主に次の5つです。

支払いにかかる時間

クレジットカードはサインレスでの利用が可能なお店は限られており、基本的にはサインや暗証番号の入力が必要です。それに対して、電子マネーでは先述の非接触型決済かコード決済という方法を取ります。

特に非接触型決済は、お店の端末にスマートフォンやICカードをかざすだけなので、早く支払いが完了します。

2019年8月末に株式会社ジェーシービーが発表した決済速度に関する実証実験結果では、決済にかかる平均時間として、次のデータが報告されています。

非接触型(QUICPay):8秒
クレジットカード(サインレス):12秒
QRコード:17秒
現金:28秒

非接触型決済はクレジットカード(サインレス)で支払うよりも早く決済できることがわかります

(出典:決済速度に関する実証実験結果

物理的なカードの有無

クレジットカード決済では、カードが手元にないと支払いができませんが、電子マネーはスマートフォンでも利用することができるため、その場合は物理的なカードの持ち歩きが必要なくなります。

Apple Payや Google Pay に電子マネーを設定していれば、スマートフォンひとつで非接触型の決済ができるので、財布からカードを取り出す手間が省けます。

利用できるお店

電子マネーは、その電子マネーに対応しているお店でしか利用できません。

クレジットカードも同様に、そのクレジットカードの国際ブランドに対応しているお店でしか利用できないため、電子マネーとクレジットカードでは使えるお店が異なる場合があります。

お店で利用できる支払い方法は、レジや店頭に掲示してある電子マネーや国際カードブランドのロゴを確認しましょう。また、各サービスの公式ホームページにも、利用できるお店のリストが載っていることがあります。

利用をはじめるときの審査の有無

クレジットカードは、利用者の信用をもとに後払いとするため、申し込み時に審査がありますが、電子マネーには一般的に審査はありません。

ポストペイ型の電子マネーも同様で、電子マネーを紐付けるクレジットカードの利用開始時には審査がありますが、電子マネー自体の利用開始時には審査が不要なのですぐにはじめられます。

チャージの有無

最後は、チャージの必要性の有無です。クレジットカードは後払いなので、利用前にチャージをする必要はありません。

それに対してプリペイド方式の電子マネーは、利用する前にチャージをして、支払う金額の残高を確保しておく必要があります。ただし、デビット方式とポストペイ方式の電子マネーについては、デビットカードやクレジットカードの利用時と同じかたちで銀行口座などから引き落とされるのでチャージの必要がありません。

電子マネーとクレジットカードはどちらがオススメ?

電子マネーとクレジットカードはどちらがオススメ?

これまで見てきたように、この2つの支払い手段は特徴がそれぞれ違うので、二者択一で考えるのではなく利用シーンによって使い分けることをオススメします

スムーズに支払える電子マネー

電子マネーは支払いにかかる時間が短く、スマートフォンでも利用できることから、軽食や日用品の買い物のような、日常生活での決済で特に活躍してくれます。

また、海水浴や野外フェスなど、財布を持ち歩きたくない場面でもスマートフォンのみで支払いができるようになる点もオススメするポイントのひとつです。

電子マネーは種類が多く、チャージの有無や使える場所、ポイント還元率などサービスの内容はさまざまです。自身のライフスタイルにあった電子マネーを選びましょう。

あとからまとめて支払えるクレジットカード

クレジットカードは、レストランからショッピング、公共料金の支払いまでと幅広く使えて、あとからまとめて支払える点が大きな特徴です。チャージが面倒と感じる人にはオススメの決済手段です。

また、分割払いができるので、お金のやりくりに融通を利かせられるようになる点もひとつの魅力です。

QUICPay™(クイックペイ)やiDのように、クレジットカードに紐付けられる電子マネーと連携させれば、電子マネーのメリットも享受できるようになります。

電子マネーとクレジットカードを紐付けるには?

電子マネーとクレジットカードを紐付けるには?

電子マネーとクレジットカードの違いがわかったところで、実際に利用するための便利な方法についても見てみましょう。

電子マネーとクレジットカードは、それぞれ単体でも使うことができます。しかし、両方を併用するのであれば、互いを連携させてひとつにまとめたほうが管理が楽になり、日々の支払いがより便利になります。そこで、電子マネーとクレジットカードを紐付けて利用する方法を紹介します。

電子マネー付きクレジットカードを申し込む

ひとつは、電子マネー一体型のクレジットカードを申し込む方法です。

クレジットカードのなかには、電子マネーが搭載されたものがあります。クレジットカードと電子マネーが一体になっていると、電子マネーがオートチャージされるようになったり、利用シーンによってクレジットカードと電子マネーを使い分けることで、1枚ですべての買い物をカバーできるようになったりと、利便性が増します。

クレジットカードをApple Payもしくは Google Pay™ に設定する

もうひとつは、クレジットカードをApple Payもしくは Google Pay に設定する方法です。

お持ちのクレジットカードがApple Payもしくは Google Pay に対応していれば、電子マネーのQUICPayやiDとして利用できるようになります。電子マネーとして利用した分は、設定したクレジットカードの利用分とまとめて後から支払います。

クレジットカードで電子マネーを利用するならQUICPayで

QUICPayは184社以上のカード発行会社に対応しています。(2022年9月末時点)お持ちのカードが対応していれば、スマートフォンへの設定時間は約2分。クレジットカードと電子マネーのQUICPayを紐づけて利用することができます。

電子マネーとクレジットカードは、それぞれに異なるメリットがあるので、利用シーンに合わせて適切に使い分けましょう。

次のご利用ガイドでQUICPayの設定方法を確認できます。

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